腎臓内科
目次
概要と特色
腎疾患全般について内科的アプローチの診療を行います。蛋白尿、血尿を呈する各種腎疾患に対しては尿検査、血液検査、超音波検査、CTスキャン、アイソトープ検査による腎臓内科学的見地からのスクリーニングを行い、食事療法をはじめとする腎不全教育や薬物治療により腎不全の進行阻止を図ります。原疾患が特定できない場合や他疾患の合併を疑う場合には適宜腎生検を実施し、ステロイドパルス療法や免疫抑制剤による治療を検討・施行します。進行した腎不全に対しては、血液透析もしくは腹膜透析を導入します。ご家族の協力と条件に恵まれていれば生体腎移植のできる関連施設を紹介します。献腎移植を希望される場合は岐阜大学を中心とする腎移植ネットワークへの登録をお手伝いします。
透析について
血液透析は外来18床で月・水・金は1日2クール、火・木・土は1日1クールで約40名、腹膜透析は2週間に1回の通院にて約10名の維持透析を行っています。血液浄化センターは看護師9名、臨床工学技士5名で構成されています。重症の入院患者さんには病棟血液透析を行い、その他にも膠原病・神経疾患・劇症肝炎などに対する免疫吸着、二重膜濾過、血漿交換療法や外科術後のエンドトキシン吸着、閉塞動脈硬化症や家族性高脂血症にはLDLアフェレーシス等の多岐にわたる血液浄化療法を行います。
腎臓内科より
拠点部署
- 西6階病棟(循環器内科と同一フロア)
- 血液浄化センター
対象患者
- 急性腎疾患(肉眼的血尿、尿の泡立ち、浮腫などの自覚症状
- 慢性腎臓病(健診/検診で指摘された検尿異常、既存疾患の診療再開/継続)
- 保存期腎不全(腎機能低下を伴うが腎代替療法を要しない時期)
- 末期腎不全(日常生活あるいは生命の維持のための透析を必要とする時期)
- 血液浄化技術を応用できる疾患:副科として対応
- 体液貯留、グラム陰性菌敗血症、自己免疫疾患など
検査・処置・治療
- アイソトープ検査
- 経皮超音波下腎生検
- 腎不全教育(外来.入院)
- 透析治療(血液透析・腹膜透析)、献腎移植登録手続き
- 生体腎移植への手引き
医師紹介
役職 | 氏名 | 資格等 (出身大学/医学部卒業年) |
---|---|---|
腎臓内科部長 | 筑紫 さおり |
医学博士 (名古屋大学/1992年卒) |
血液透析科部長 | 重本 絵実 | 日本腎臓学会専門医・指導医 日本内科学会総合内科専門医 日本透析医学会透析専門医 日本腹膜透析医学会認定医 日本腎代替療法医療専門職推進協会腎代替療法専門指導士 医学博士 (名古屋大学/2007年卒) |
診察実績
(2021年)
導入患者 | |
---|---|
維持透析(人) | 63(延べ) |
新規導入 血液透析 | 10 |
新規導入 腹膜透析 | 0 |