眼科
目次
概要と特色
眼科領域全般を扱っています。
白内障、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症、弱視、斜視、ドライアイ、兎眼、睫毛内反症、網膜色素変性症、視神経炎、ぶどう膜炎、網膜静脈閉塞症、他科疾患との合併症(脳梗塞後の視野欠損、糖尿病、高血圧症、腎炎、膠原病、甲状腺機能亢進症、顔面神経麻痺、顔面外傷など)
眼科より
当科では白内障手術や加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫には硝子体注射を行っています。 診断や治療経過には、光干渉断層計(OCT)を活用し、名古屋大学医学部附属病院と連携し治療にあたることもあります。 その他、午後には糖尿病網膜症などに対する網膜光凝固術や後発白内障に対するYAGレーザー治療を行っています。蛍光眼底造影検査や網膜電図(ERG)など各種検査も可能です。また、視能訓練士も2名常勤しており、午後からは弱視斜視の検査や複視に対するプリズム眼鏡矯正なども行っております。
主な検査
- 光干渉断層計(OCT)
- 視野検査
- 光学的眼軸長測定(白内障手術で使用する眼内レンズの計測精度が向上します)
- 視能訓練士による斜視、弱視検査
- 蛍光眼底造影検査
- 網膜電図(網膜色素変性症などの夜盲性疾患の鑑別や診断に有用です)
光干渉断層計(OCT)による網膜断層撮影
光干渉断層計(OCT)は、加齢黄斑変性や緑内障の診断、糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などの病状把握にも有用です。
視野検査
視野検査は、緑内障や脳疾患による視野異常を検出します。ハンフリー自動視野計とゴールドマン視野計による2種の視野検査があり、患者さんの状態や疾患の進行状況により、適した検査を選択し施行しています。
蛍光眼底造影検査
蛍光色素の入った造影剤を腕の静脈から注射して、眼底カメラで眼底の血管の異常を検査します。 血管から漏れた水分や血液の存在、虚血や新生血管の有無を確認します。網膜の血管の詳しい情報を得ることで進行の程度が把握でき、レーザー治療の必要性の判定にも有用です。
手術・治療
- 白内障手術
- 加齢黄斑変性症や糖尿病黄斑浮腫に対する抗VEGF療法
- 糖尿病黄斑浮腫に対するステロイドテノン嚢下注射
- 外眼部手術(翼状片、霰粒腫)
- 糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症に対する網膜光凝固術
- YAGレーザーによる後発白内障切開術
- 閉塞隅角緑内障に対するレーザー虹彩切開術
- 各種眼鏡処方(複視に対するプリズム眼鏡処方や網膜色素変性症に対する遮光眼鏡処方など)
白内障手術
白内障の手術は、2泊3日の入院治療で行っています。患者さんの状態を考慮し、日帰り手術も対応しております。
抗VEGF療法
眼の中にあるVEGF(血管内皮増殖因子)という物質は新生血管を成長させたり、血液の成分を漏れやすくします。このVEGFのはたらきを抑えるための薬剤を眼内に注射します。
糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症に対する網膜光凝固術
レーザー光凝固術は、網膜にレーザーを照射して、新生血管の発生を防ぐ方法です。この治療で視力が回復するわけではありませんが、病気の進行を阻止する効果があります。
外来通院で治療可能です
点眼麻酔を行い、1回15~30分程度で終了します
進行の段階により、数回に分け治療します
医師紹介
役職 | 氏名 | 資格等 (出身大学/医学部卒業年) |
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第一眼科部長 | 日比 展昭 | 日本眼科学会認定専門医 医学博士 (札幌医科大学/2004年卒) |