放射線科

RI(アイソトープ)

RIとは

放射線を放出する放射線同位元素を含んでいる薬(放射性医薬品)を撮影の前に投与します。目的の臓器や病変部に取り込まれた薬から放出される微量の放射線を体外からカメラで撮影し、からだの内部を調べる検査です。
また、当院の装置は通常のRI検出器に加え、診断用CT装置が搭載されています。
核医学画像とCT画像を重ね合わせて表示することができ、測定値をより適正な値に補正することができるようになり、以前の装置に比べより正確でより高い情報を提供できるようになりました。

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検査について

RI検査は、心臓、脳、骨など臓器別に多くの検査方法があり、それぞれで検査時間が異なります。また、食事制限などの前処置が必要な場合があります。検査で使用する放射性医薬品は、検査予約当日のみ使用可能な特殊なものです。予約に合わせて取り寄せる為、検査当日のキャンセルはできません。

体への影響について

放射性医薬品を体内に投与すると、体内の放射性医薬品がなくなるまで放射線を受けます。しかし、放射性医薬品は、半減期が短いアイソトープが使われています。時間と共に減少し、体外へ尿や便として排泄されるため、体への影響は心配いりません。放射線の量は、胃のX線検査と同程度です。
ただし、妊娠中、妊娠している可能性がある方はあらかじめ医師にお知らせください。

RI検査の流れ

  1. 撮影の前に検査薬を投与します。多くは静脈注射ですが、吸入したり、内服したりすることもあります。
  2. 検査薬が目的の部位に達するまでの待ち時間があります。
    検査によっては、薬の投与直後、数時間後、あるいは数日後に写真を撮るものがあります。
  3. 検査用ベッドに仰向けになります。検査中はベッドに寝ているだけで苦痛はありません。より良い写真を撮るために、機器を体に接近させることがあります。
  4. 検査時間は検査によって変わります。短い検査では30分、長くて1時間程度ですが、検査によっては1日2回撮影や別の日に分けて撮影を行う検査もあります。
  5. 検査終了後、検査結果は専門医が詳しく調べ診断します。結果は後日の診察日に主治医から説明いたします。

当院で行っている代表的な検査

骨シンチグラフィ

骨の病気が検査対象です。多くの場合、がんの骨への転移や炎症箇所を見つけ出すためですが稀に骨の外傷、骨折、骨痛、骨粗しょう症を調べるためにも行います。
この検査は、午前中に検査薬を投与し、撮影は昼からになります。

脳血流シンチグラフィ

脳は血流により運ばれたブドウ糖や酸素によって活動しています。多くの脳の病気は、血流の異常を伴っています。定量解析によって、脳血流のわずかな変化を見つける検査です。認知症などの解析診断にも実施されます。
検査時間は1時間程度になります。

心筋血流負荷シンチグラフィ

心臓は冠動脈とよばれる血管で栄養されて動いています。冠動脈が細くなると心臓に必要な酸素やエネルギーが不足し、運動などにより胸が痛くなったり、息切れを感じたりします。いわゆる狭心症発作です。
心筋血流負荷シンチグラフィは、運動時と安静時の心臓を栄養する血流の状態がわかります。狭心症や心筋梗塞の有無だけでなく、その程度や広がりを評価することが可能です。撮影は朝(負荷時)と昼(安静時)の2回行います。

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