放射線科

超音波

超音波とは

超音波検査の「超音波」とは人間の耳に聞こえない20KHz以上の高い周波数の音のことです。体の表面に超音波プローブ(探触子:超音波の出る器械)をあて、体内からはね返ってくる音波を画像として映し出して目的とする臓器を観察する検査です。臓器の形態や血流の状態などをリアルタイムで観察できます。また、放射線を使用していないため被ばくの心配もなく、繰り返しの検査が可能です。小さいお子様や妊娠中の方でも安心して検査を受けて頂けます。
検査時は、超音波が伝わり易くなるように体の表面にゼリーを塗ってからプローブをあてて行います。検査室の照明は、モニターの画像を見やすくするために少し暗めになっています。
当科では超音波装置を、外来超音波検査室に3台、健康管理センターに2台配備して検査を行っています。

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検査時間

検査内容により異なります。15分程度である検査が多いですが、なかには1時間程度かかる検査もあります。長くかかる場合は事前に所要時間をお伝えしてから、検査を行っています。

超音波検査で分かること

超音波検査では、肝臓や胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱、子宮、卵巣、前立腺、大腸、小腸などの腹部の臓器や、甲状腺や乳腺など様々な臓器の疾患をみつけることができます。
頸動脈の観察による動脈硬化検査、腹部大動脈瘤や下肢深部静脈血栓症など血管系の疾患の検査など、検査内容は多岐にわたります。
一方で、空気や骨・厚い脂肪などは超音波が通りにくく、頭蓋骨に覆われた脳や肋骨に囲まれた肺などにできた病変の多くは観察することができません。

腹部超音波検査

腹部の臓器の病変や、腹水、出血、リンパ節の腫れなどの有無を調べることができる検査です。各臓器のがんや良性のしこりのみでなく、腫れや萎縮などの変形も観察します。超音波検査のみで病名の確定はできませんが、様々な病変の発見に役立ちます。
腹部超音波検査は、検査の数時間前から絶食にて検査します。主として胆のうの観察のためですが、その他の臓器も絶食のほうが観察しやすいことが多いためです。
骨盤内の臓器を検査する場合は、尿をためた状態の方が観察しやすいため、検査前の排尿を控えていただくこともあります。

乳腺超音波検査

乳房内の病変の有無、周囲のリンパ節(わきの下など)を調べる検査です。マンモグラフィ検査ができない妊娠中の方や、授乳中の方にも超音波検査は行うことができます。検査は女性技師が担当いたします。乳房に超音波プローブをあて、気になる側だけでなく両乳房について行います。検査時は、検査側の腕を挙上(バンザイの体勢)していただきます。
乳房超音波検査については日々混み合っており、待ち時間が長くなってしまい大変ご迷惑をお掛けしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

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