「看護部」2023年 看護部年間ブログ
2023年01月01日 お知らせ
ブログ一覧
1月 褥瘡予防への取り組み 2023.01.20
私は看護部のスキンケア委員会に所属し、委員会担当の副看護師長として、褥瘡発生予防軽減に向けてスタッフ指導を行っています。
委員会では、褥瘡発生の症例報告を通して、発生を予防するための効果的な対策を話し合い、委員が各部署へ伝達と指導をしており、私はそれらを推進する役割を担っています。
自部署は、脳神経外科の患者さんが入院する病棟のため、麻痺のある患者さんや可動域に制限がある患者さんが多く入院されます。
このような患者さんは、褥瘡発生リスクが高くなるため、十分なアセスメントと適切な予防対策を講じることができるよう取り組んでいます。
褥瘡の危険因子が高い患者さんのポジショニングの難しさなどスタッフが抱える悩みを受け止め、発生予防の具体的な方法を自部署の委員やサブスタッフと共に学習会を開催し啓発活動をしています。
今後も、褥瘡発生ゼロを目指し、患者さんが安全で安楽な生活が送られるよう努力し続けたいと思います。
西5階病棟 副看護師長 水崎加奈子
2月 頼もしく成長した1年目カルテット 2023.02.17
2022年度も残すところ1ヶ月ちょっと、今年度も色々な事がありましたね。FIFAワールドカップでは多くの感動をもらい新たなスターが誕生しました。
2022年4月、東6階病棟に加わった新人看護師4名、最初は先輩に声をかけるのも緊張していました。患者・家族にどう声をかけたらいいのか、看護技術も不安でいっぱいで、恐る恐るという感じで接していました。
2023年2月、約1年が経過しようとしている今、彼女たちは大きく成長し、東6階病棟には欠かせない存在になりました。まだまだ不安はあるでしょうが、堂々と患者・家族に関わっている姿は本当にたくましくなったなと思います。新たなスターの卵たちの更なる成長が楽しみです。ブラボー!!
東6階病棟 副看護師長 住田 俊彦
3月 糖尿病療養指導士としての活動 2023.03.27
私は、日本糖尿病療養指導士(CDEJ)として2017年から、糖尿病患者さんの療養生活に関する支援を行っています。CDEJとは、糖尿病治療でもっとも大切な自己管理を指導する医療スタッフです。専門知識をもち、患者の糖尿病セルフケアを支援します。
糖尿病は一生涯、付きあっていく慢性疾患であるため、悪化を予防するためのセルフケア(自己管理)が重要で、それが病気の予後に大きく関わります。私はCDEJとして、患者さんの生活背景を聴取する中で、なるべくその人の生きがいを尊重しながら、療養中の不安に寄り添い、セルフケアが正しく行えるよう必要な支援をともに考えることを大切に活動しています。また、糖尿病患者さんの療養生活は看護師だけでなく、医療チームとして働きかけることが重要です。院内で新たに数名がCDEJ資格取得に向けて頑張っており、私は、糖尿病ケアチームの一員としてサポートをしています。
毎週火曜日午前中は、内科外来で療養指導を行っています。療養生活でお困りのことがありましたら、ぜひ、ご相談ください。不安に寄り添い、その人らしい療養生活について一緒に考え、手助けができればと思っています。
西6階病棟 副看護師長 馬渕亜紀
4月 保健指導のスキルアップを目指して 2023.04.21
健康管理センターで行っている保健指導についてご紹介します。
健康管理センターでは、食事や運動など受診者の生活習慣の情報を収集し、その人のライフスタイルを尊重しながら、より良い生活習慣に導くことができるよう指導をしています。生活習慣改善のきっかけを作る為の伝え方に悩むこともありますが、先輩より『正常や異常のデータだけに関心を持つのではなく、その人が大切にしている生活に沿って、一緒に考えることが必要』と助言を受けて、自己学習に努めています。また、多職種で学習会を行い、指導に活かしています。
この春に、私は人間ドック健診情報管理指導士の資格を取得しました。今後も多職種で連携し、保健指導のスペシャリストとして、皆様の健康維持・増進のために尽力してまいります。
皆様もご自身の健康維持・増進のために、人間ドックを受けてみませんか?
健康管理・入退院支援センター
看護師・保健師 酒井麻衣
5月 透析室での運動療法 2023.05.18
透析患者さんに対して運動療法は、心機能や低栄養状態、貧血、睡眠の質を改善し、不安をやわらげ、透析効率を改善するなどの効果があることが明らかになっています。
血液浄化センターでは、透析前に運動療法を行っています。つま先上げ、踵上げ、スクワットなどの軽い運動です。看護師も「1.2.3・・・頑張って!!」と声をかけ、一緒に運動をしています。運動を継続された患者さんからは、「杖なしで買い物に行けるようになったよ」という声が聞かれ、共に喜びを分かち合えました。これからも、患者さんがはつらつと生活できるように、サポートしていきたいと思います。
血液浄化センター 清水美弥子
6月 病棟クラークを知っていますか 2023.06.15
2022年2月のブログで看護補助者について紹介していますが、看護補助者の中には事務作業を専門に行う病棟クラークがいます。患者カルテに必要な書類があるか確認したり、看護師に依頼されたチェックリスト等をパソコンで作成したり、電話対応をしたりと、主にナースステーション内で業務しています。
看護師が看護業務に集中できるように、他の看護補助者と協力しながら毎日看護師のサポートをしています。クラークという枠にとらわれず、幅広く業務をこなせるように患者ケアなども勉強中です。今後も、看護チームの一員として新しいことに挑戦していきます。
東4階病棟クラーク 塩野 小苗
7月 患者さんに安心して化学療法を受けてもらうために 2023.07.19
外来化学療法とは、患者さんが入院せずに外来で抗がん剤治療を行うことです。そのため、治療後すぐに帰宅できるので、入院と違って療養環境の変化がなく自宅で過ごせることがメリットです。しかし、デメリットとして、帰宅後に副作用が出現したときに医療者が近くにいないため、患者さんの不安が強くなることがあります。
そこで外来化学療法室では、薬剤ごとに異なる副作用を考慮しながら、患者さんに適した予防方法や対処方法を説明しています。例えば、手足のしびれや爪の剥離を予防する対処法として、点滴治療中にきつめの手袋をしたり、手や足先を冷やしながら行う方法があります。このように外来化学療法看護師は、副作用軽減に効果的と思われる情報を患者さんに提供し、少しでも快適に自宅で療養生活が送れるよう、患者さんに寄り添うケアを心がけて支援しています。
外来副看護師長 瀬野明子
8月 手術後のリハビリについて 2023.08.15
整形外科病棟では、手術前から手術後、そして退院後の生活までを見据えて入院中のサポートをしています。その中で、人工膝関節全置換術を受けられた患者さんに対して、CPM(持続的他動運動)というリハビリ器具を用いてリハビリを行っています。
CPM とは膝関節の曲げ伸ばし運動をゆっくりとしたペースで連続して行うリハビリのことです。手術の翌日より医師の指示のもと、痛みのコントロールを図りつつ実施していきます。看護師は、患者さんが安全に、そしてより効果的にリハビリが進むよう関わっています。リハビリ後には患者さんより「こんなに膝が曲がるようになったよ。」「スムーズに歩けるようになったよ。」とお言葉をいただいています。これからも、患者さんが不安なく退院できるよう支援していきたいと思います。
西4階病棟 看護師 大塚瑞穂
9月 安全な手術を目指して 2023.09.19
手術室の看護師と聞くと、 医師に器械を渡したり、医師の汗を拭いたりする場面を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?手術室看護師の仕事はそれだけではありません。
私たちは、術前訪問で患者さんと接し、ニーズに合わせた個別性のある看護計画を立案しています。また、麻酔のかかった患者さんの代弁者となり、異常の早期発見に繋がる観察やアセスメント、身体損傷予防などの看護を行っています。
他にも、各診療科の勉強会やマニュアル作成なども行っています。手術器械の管理や手術に対する知識の向上は、手術を受ける患者さんの安全に繋がります。
今後も手術室看護師として、患者さんにより安全な手術看護を提供できるよう、日々取り組んでいきたいと思います。
手術・中央材料室看護師 中村 有紀
10月 看護師の仕事と推し活 2023.10.19
看護師の多くは、患者さんやご家族の役に立つことで仕事にやりがいを感じています。しかし、不規則な勤務形態や責任の重さ、人間関係の悩みなど、ストレスも多くあります。では、現役看護師はどのようにしてこのストレスを解消しているのでしょうか。
それは「推し活」です。「推し活」の内容は、趣味やアイドル、アニメなど多種多様です。推しの話題になると、勤務中とは違った一面を見ることができます。「推し活」は落ち込んだ気持ちを癒し、パワーをもらえる時間のようです。感情労働者といわれる看護師にとって、推し活は必要なもの。推し活でリフレッシュしながら、これからも元気に仕事を続けてほしいと思います。
西6階病棟看護師長 濱島弘子
11月 脳腫瘍支持療法研究会に行ってきました 2023.11.17
西5階病棟ではグリオーマホスピスを開設し、私はグリオーマホスピスチームの一員として活動しています。今回、7月に東京で開催された「第1回脳腫瘍支持療法研究会」に参加し発表してきました。
学会では、悪性脳腫瘍に関する研究成果や事例を通して看護について学ぶことができました。悪性脳腫瘍では、病状によってはこれからの治療や最後の迎え方などについて自分で決めたりする事が難しいこともあります。そのため悪性脳腫瘍の緩和ケアではACP(Advance Care Planning)が重要なキーワードになってきます。今回、ACPの早期介入の大切さを実感しました。今後は学会で学んだことを、スタッフへしっかり伝えていきたいと思います。
準備はかなり大変でしたが、チームのみんなと励ましあいながら頑張ることができました。今後も患者さんの支持、支援をしていきたいです。
西5階病棟 副看護師長 玉村 笑子
福井トシ子特別顧問が来院されました 2023.11.28
11月28日に今年度6月まで日本看護協会の会長をされていた福井トシ子さんが、公立学校共済組合の特別顧問となられ、当院へ視察に来られました。
緩和ケア病棟、健康管理センター、増設した西館など病院内を見学された後、看護部で福井氏を囲み情報交換会を行いました。出席した看護師長から、日ごろの管理業務での悩みなどについていくつか相談させていただき、一つ一つ丁寧にアドバイスをいただきました。とても気さくにお話をしていただき、和やかな雰囲気で情報交換会が行われました。
今回頂いたアドバイスを今後の看護部の活動に活かしていきたいと思います。最後に、皆で記念写真を撮りました。
副看護部長 五島君夜