おいしく、バランスの取れた食事で糖尿病・合併症を予防しよう。 (2024世界糖尿病デー in 東海中央)

2024年11月20日 お知らせ

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「2024 世界糖尿病デー in 東海中央」を11月14日木曜日に開催いたしました。テーマは「おいしく、バランスの取れた食事で糖尿病・合併症を予防しよう。」です。
現在の日本は飽食の時代です。数ある食べ物から何を選んで食べるか が重要になります。今一度、原点に戻って、一緒にバランスの良い食 事摂取について考えてみませんか。

目次

自分の血糖値を知ってみよう!血糖測定

1階ロビー、待合ホールで午前中に血糖測定を行いました。指の先に針を刺して、わずかな血液で簡易的に血糖測定ができます。食事によって血糖値は変動しますので、自分の血糖値はどうなのかを知ることで、糖尿病予防に繋げて頂きたいと思います。

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まずは朝食を摂った時間を伺います。
指の先を少し刺して血糖を測ります。

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希望された方に療養指導を行います。
     

勉強会・意見交換会

昼頃からのイベントとして、3階大会議室にて勉強会と意見交換会を開催しました。 バランスの良い食事について管理栄養士よりお話ししました。食事について、普段からでどんなことに気をつけたら良いのか、自分がいつも食べている食事のバランスをどう整えたらよいのか、一緒に考え、学べる機会にして頂きたいです。

美味しく、バランスのいい食事で糖尿病・合併症を予防しよう!

皆さんは糖尿病の食事にどのようなことをイメージされるでしょうか?
 制限が多くて食べれらるものが少ないのでは?家族とは別の食事を用意しないといけないのかな?おいしいものが食べれないのか?
 そんな心配や不安を抱かれる・・・そのような疑問を本日は解消してまいります

食事療法のポイント

食事療法は糖尿病治療の基本であり、どのような治療を行っている人でも必ず行わなければいけません。
「食事療法」といっても、何か特別なことをするわけではなく、食べてはいけないものもありません。糖尿病食は、バランスのいい、健康食でもあるのです。糖尿病の方も、そうでない方も一度確認してみましょう!

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●ポイント1
 適正なエネルギー量を守りましょう
●ポイント2
 栄養バランスの良い食事を心がけましょう
●ポイント3 
 1日3食、規則正しく食べましょう

                    

あなたは何マンですか?~食生活を振り返りましょう~

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図のような食習慣は糖尿病につながりやすかったり、合併症を引き起こしやすい食べ方になっているので、食生活を振り返っていただきたいと思います。

                    

食事療法を成功させるコツ

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食事療法を長く続けるためには、
"おいしく" "楽しく" 続けることが大切です。

食事は365日、3食たべるものです。いきなり、内容を大きく変えることは難しいかもしれません。まずは、いつもの食事や調理方法を見直してみましょう。少し工夫するだけで、満腹感を得ることができたり、血糖値をあげにくくすることができます。

                    

バランスのいい食事とは?

バランスのいい食事とは、主食・主菜・副菜の3つのグループがそろった食事です。 1回の食事にこの3つのグループがあるか、チェックしてみましょう。

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バランスを考えたお弁当」でご紹介する、お肉や魚、卵など主菜(タンパク質)と野菜くだもの、キノコ海藻など副菜(ビタミン・ミネラル・植物繊維)など健康に良さそうなものが2~3品入っています。このようなお弁当や定食がバランスの良い食事になります。

■毎食バランスのいい食事にするアイデア
 品数ではなく具材で主菜(タンパク質)、副菜(ビタミン・ミネラル・植物繊維)をとりましょう!

朝ごはんで「バランスを考えたお弁当」のような定食を用意しようと思うとなかなか大変だと思うんですけど、主食・主菜・副菜の3つのポイントを心がけていただきたいので、具だくさんの味噌汁をおすすめします。
・主菜 みそ汁の中にお豆腐、油揚げとか、タンパク質のものを入れます。豚肉を入れて豚汁ししても良いです。
・副菜 具だくさんのワカメや大根キノコなどを皆さんのお好きはものを入れます。
※品数ではなく、主食・主菜・副菜の三つの栄養がそろった具材を入れていただくことで続けやすいバランスの良い食事になります。

■毎食バランスのいい食事はなぜ良いの?

バランスの良いお食事がなぜ良いかというと血糖値をコントロールしやすくなる。 筋肉を衰えさせないためにもこのような食事が大事になってきます。
 自分でトイレに行ったり、お風呂に入ったりとか、お友達とランチに行ったり、趣味を楽しんだりそのためには、やっぱり筋肉を衰えさせないことがとても大事になりますので、バランスのいい食事に心がけていただければ良いと思います。

                    

食べ方のコツ

食べ方次第でも血糖値の上昇を緩やかにすることはできます。ポイントは、

●ポイント1
よく噛んで、ゆっくりと食べましょう

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早食いはなかなか昔からの習慣で、変えることは難しいことかもしれないですが、目標は、1回の食事で20分から30分かけましょう!ひと口で30回位嚙みましょう! 食事内容を変えるのは難しい。自分で食事を用意するのも大変という方はよく噛んで食べることに心がけましょう。

                    

●ポイント2
1日3食、規則正しく摂りましょう

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●ポイント3
食べる順番に注意しましょう

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「ベジ・ファースト」野菜から最初に食事しましょう。これはどういうことが言いたいかというと、炭水化物であるご飯の一番最後に、副菜(ビタミン・ミネラル・植物繊維)や主菜(タンパク質)を食べた後に、炭水化物を食べる時間が遅くなれば血糖値の上昇が緩やかになります。メインになるおかずをゆっくり、よく嚙んで、なるべく最後に炭水化物をとるように意識しましょう。

                    

コンビニやスーパーでは何を選べばいいの?

食事の選び方について紹介します。普段コンビニやスーパーで食事を買われる方も多いと思います。例えば朝ご飯は簡単に食べるもの、お昼は買い物のついでに惣菜を買われたり麺類で簡単に済ませるなどお考えになられるのではないでしょうか。それでは、今お話しさせてもらったバランスの良い食事とは言えないと思います。

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品数ではなく、主食・主菜・副菜の三つの栄養がそろった食事をとっていただくことが大切です。 たとえば麵類では、コンビニやスーパーでも1日の3分の1は野菜が入っている具だくさんの商品などを選ぶとか、サラダなどの惣菜をプラスすることでバランスの良い食事に近づけることができます。

                    

間食について

お菓子や、アイスクリーム、甘いジュースや果物の食べ過ぎは、糖分や脂肪分が多く、血糖値や 中性脂肪が高くなりやすいため、糖尿病の人は摂り方には注意が必要です。

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●食べ過ぎないように、量は1つと決める

ついつい食べ過ぎてしまう方は、菓子を買い置きしない。など環境を変えていく必要があります。

●低エネルギー・低糖質のものを選ぶ
●食べた後は体を動かす

それと食事を食べるだけではなくて、運動であったり、体を動かすということがとても大事になります。長生きするためにも、やっぱり筋肉がとっても大事になります。

●食事で必要な栄養を補えない方は、足りない栄養を補う

一食500㎉ぐらいの食事が食べれてしまう方は問題ないですが、糖尿病と共に食事が細くなって1人前の食事も食べきれないと1日3回の食事で必要な栄養が補えません。
 今はそうでなくても、これから年をとって食べるのが難しくなる方もいらっしゃるので、そんな時には筋肉を衰えさせないため、ヨーグルトであったり果物とか、食べきれなかったお惣菜、ゆで卵など、そういったものを間食で食べて栄養状態が悪くならないように柔軟な考え方も必要になってきます。

                    

外食について

外食料理はエネルギー量が多く、栄養も偏りがちです。
もったいないと思っても、残す勇気も大切です!

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●主食・主菜・副菜を意識しましょう(例:定食・具沢山メニュー)
●多いと思ったら、ためらわずに残しましょう
●漬物は残すようにしましょう
●塩分や、脂の多い汁は飲まない

ごはんや麺などの主食や肉などの主菜が多く、野菜が少ない、味付けが濃い(塩分・糖分が多い)、油の使用量が多いといった問題点をよく理解したうえで、メニューの選びからや食べ方を工夫するようにしましょう。

                    

バランスを考えたお弁当

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鶏の照り焼き ラタトゥイユ
ひじきと豆サラダ 小松菜とタコのにんにく和え
カロリー(kcal)
※ご飯を除く
蛋白質(g)   糖質(g)  
216 12.3 12.5
食塩相当量(g) 炭水化物(g)
2.0 14.8

                           

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ポークトマト煮 野菜炒め
オクラのおかか和え 切干大根煮         
カロリー(kcal)
※ご飯を除く
蛋白質(g)   糖質(g)  
262 7.6 18.8
食塩相当量(g) 炭水化物(g)
2.0 16.4

                           

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鶏の柚子胡椒焼き イカと野菜の煮物
こんにゃくきんぴら もやしとザーサイ炒め     
カロリー(kcal)
※ご飯を除く
蛋白質(g)   糖質(g)  
229

14.2

12.3
食塩相当量(g) 炭水化物(g)
2.0 16.1

                           

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サバの味噌煮 はんぺんと野菜の田舎煮
筍の土佐煮 小松菜の磯辺和え     
カロリー(kcal)
※ご飯を除く
蛋白質(g)   糖質(g)  
227 11.4 11.9
食塩相当量(g) 炭水化物(g)
1.9 19.0

                           

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赤魚の塩焼き 野菜の柚子胡椒炒め
さつま芋サラダ ほうれん草の菜種和え     
カロリー(kcal)
※ご飯を除く
蛋白質(g) 糖質(g)
248 17.0 12.2
食塩相当量(g) 炭水化物(g)
1.9 18.2

                           

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豚肉のマヨネーズ炒め風 イカと野菜の煮物
ほうれん草のツナ和え 南瓜サラダ     
カロリー(kcal)
※ご飯を除く
蛋白質(g)   糖質(g)  
256 12.4 15.3
食塩相当量(g) 炭水化物(g)
2.0 17.8

                           

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和風ハンバーグ 野菜のバジル炒め
人参と玉子の炊き合わせ 大豆サラダ     
カロリー(kcal)
※ご飯を除く
蛋白質(g) 糖質(g)
230 10.7 13.2
食塩相当量(g) 炭水化物(g)
2.0 17.6

                           

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韓国風焼肉炒め 鶏と大根の味噌煮
青菜のソテー もやしのナムル     
カロリー(kcal)
※ご飯を除く
蛋白質(g)   糖質(g)  
218 7.5 13.7
食塩相当量(g) 炭水化物(g)
2.0 18.3

                           

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サーモンフライ 中華うま煮炒め
ほうれん草のおひたし ワカメの青じそサラダ 
カロリー(kcal)
※ご飯を除く
蛋白質(g) 糖質(g)
256 11.0 16.4
食塩相当量(g) 炭水化物(g)
1.9 18.0

                           

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豚肉とナスの味噌炒め イカと大根の炒め煮
ごぼうサラダ ほうれん草のおひたし     
カロリー(kcal)
※ご飯を除く
蛋白質(g)   糖質(g)  
260 11.2 16.7
食塩相当量(g) 炭水化物(g)
2.0 16.9

                           

                    

パネル展示

食事の心がけ

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運動療法

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糖尿病について(関連ページ)

内分泌・糖尿病内科ページ

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糖尿病療養支援のご案内

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当院では、糖尿病予防の啓発活動、糖尿病に罹患した方の外来通院や、入院による血糖コントロール、また、合併症を防ぐためにケアチームで活動を行っており、それを総称して糖尿病療養支援と呼んでいます。その中には、医師の治療や看護師からの療養指導、薬剤師からの薬剤指導、栄養士からの栄養指導などが含まれています。

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世界糖尿病デー in 東海中央 2023

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2023年は11月15日に、災害に焦点をあて「備えて守る糖尿病ケア」をテーマとして開催いたしました。

世界糖尿病デー in 東海中央 2023の内容は、下記リンクボタンにてご覧ください。

            

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