専門・認定看護師

東海中央病院では、1分野3名の専門看護師、10分野に10名の認定看護師が活躍しています。それぞれの分野で、患者さんに対する高度な看護の実践や、看護職に対する指導やコンサルテーション、研修などに取り組んでいます。

 

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認定看護師になろうと思ったきっかけは?

私が認知症看護認定看護師になろうと思ったきっかけは、認知症の患者さんは何もできないし、説明しても分かってもらえないと思っていたある日、認知症の患者さんが、面会者に対し、きちんと挨拶する姿を見て、今までできないことにばかり目を向け、できること(強み)に注目していなかったことに気づきました。認知症の患者さんは、中核症状によってできないことがありますが、そこを手助けするだけで、できることが増えます。そこで、認知症の患者さんを取り巻く環境を調整することで、安心して療養生活を過ごしてもらえるようになりたいと思い、認知症看護認定看護師を目指しました。

どのような研修があるのでしょうか?

私は、認知症看護認定看護師の研修学校に行くにあたり、認知症看護の知識が乏しく、学校での授業についていけるか不安でした。このため、知識を得るために、日本認知症ケア学会認定の認知症ケア専門士の試験を受験しました。それが、研修学校の受験をするための知識を取得することに繋がったと思います。そして、翌年に認知症看護認定看護師研修学校に入学し、講義や実習を通して認知症看護について知識とスキルを習得していきました。研修学校では、グループ発表やレポート提出などに追われ、毎日が忙しく、大変ではありましたが、同じ目標を持った仲間と共に学びを深め、大きく成長できたと思います。また、当院は、認定看護師研修学校の学費の一部負担や、研修学校に通っている間の給料を頂ける金銭面の援助があるため、生活を維持しながら学校に通うことができました。

どのような仕事に活かされていますか?

現在は、認定看護師を目指した時の思いが実現し、院内の認知症やせん妄の患者さんの回診を行い、薬剤調整や環境調整をして療養環境を整えています。 

経緯

2017年 認知症看護認定看護師の資格を取ろうと決心する
 2020年 認定看護師看護研修学校 入学
 2021年 認知症看護認定看護師 資格取得

 

専門・認定看護師の資格取得のサポート

当院では、専門・認定看護師の資格取得及び特定行為研修受講に対する支援があります。 認定看護師資格の取得後、公立学校共済組合本部から必要経費の3分の1(上限40万円)と、当院からも支援があります。特定行為研修など、その他の資格取得支援もあります。

 

専門看護師

  • がん専門看護師

専門看護師の声

がん看護専門看護師・緩和ケア認定看護師  澤井 美穂

緩和ケアは、患者さん・ご家族のQOL向上を改善するためのアプローチです。がんの痛みや、身体のつらさ、それに伴う不安を少しでも軽減できるように活動しています。また、患者さんだけでなくご家族へのケアも重要と考えています。お一人お一人の出会いを大切にしていきたいと思っております。

がん看護専門看護師  住田 俊彦

がん患者さんは、痛みや吐き気といった身体的苦痛のみならず、精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛を抱え、日々苦悩しながらも懸命に生きる意味や希望を探しています。
また、患者さんを一番近くで支え、見守っているご家族も同じように苦悩しています。そのようながん患者さんやご家族のお話を傾聴する中で、生きる力を支えていきたいと思っています。
まだまだ微力ではありますが、皆様のお役に立てるように頑張っていきたいと思います。

がん看護専門看護師  平澤 宏卓

がんを抱える患者さんは、診断期から治療期、終末期に向けて、がんに伴う症状、治療に伴う副作用、療養の場の選択、仕事や経済面の悩みなど、さまざまな課題に直面します。
がん看護専門看護師は、そのような多くの課題に直面している患者さんやご家族の、身体的・精神的・社会的なサポートができるように、多職種と協力しながら看護をしています。患者さんやご家族の希望や想いを大切にし、少しでも皆さんが自分らしく生活できるよう支援させていただきたいと思っておりますので、お気軽にご相談ください。

 

認定看護師

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認定看護師の声

摂食・嚥下障害看護認定看護師  安江 智子

摂食嚥下障害は、脳血管障害、神経筋疾患、癌、認知症など様々な理由から起こります。また、加齢による嚥下機能の低下などからも誤嚥を起こしやすくなり、誤嚥性肺炎を発症するリスクが高くなります。
摂食・嚥下障害認定看護師は、日々スタッフ教育を行いながら、患者さんがより安全に食事を食べる事が出来るように努めています。また、医師、薬剤師、栄養士、言語聴覚士等の多職種でチームを組み、患者さんの栄養管理を行ったり、歯科衛生士と協働し患者さんの口腔ケアを行っています。患者さんの食べたい思いを支え、可能な限り食べる楽しみを持ち続けられるよう、最善の方法を一緒に考えて行きましょう。

慢性心不全看護認定看護師  片桐 律子

心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。心不全は、適切な治療によって一旦症状は改善します。しかし、心不全は完全に治ることはなく、症状がぶり返すことがあります。このように悪化と改善を繰り返しながら進行していきます。
心不全の悪化を予防するためには、患者さんとご家族が協力しながら病気の管理をして生活することが大切です。住みなれた環境で安心して生活ができるように、患者さんとご家族と一緒に療養生活を考えています。また、当院では心不全緩和ケアを行っています。専門医、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、医療ソーシャルワーカーで構成するチームがサポートしています。

慢性呼吸器疾患看護認定看護師  山羽 あす香

慢性呼吸器疾患とは、COPD(慢性閉塞性肺疾患)を代表とする、気道およびその他の肺組織の非感染性慢性疾患です。少しの動作で息切れがする、痰や咳が長く続くという症状など、呼吸器症状を持つ患者さんとそのご家族が、安楽に過ごすことができるよう、看護を提供しています。また、当院は禁煙外来を開設しています。禁煙がなかなか成功しない、どのような治療法があるか知りたいという方は、お気軽にご相談ください。慢性呼吸器疾患を持つ患者さんに寄り添い、より良い生活を築いていけるよう、お手伝いさせていただきます。

皮膚・排泄ケア認定看護師  稲垣 牧子

皮膚・排泄ケア認定看護師は、スキンケア(皮膚の健康を維持すること)を基本として、ストーマ管理(人工肛門や人工膀胱のケア)・創傷管理(床ずれなど)・排泄管理(失禁ケア、おむつなどの福祉用品)を専門にしています。その他、フットケアといって、足のむくみに対しての指導や足の爪や胼胝(一般に蛸といわれているもの)のケアも大切です。皮膚のトラブルは、痛みを伴うものが多いため、予防することを一番に考えケアを行っています。患者さん、ご家族の問題が軽減し、ご自宅で安心して過ごせるよう、お手伝いさせていただきます。

手術看護認定看護師  小木曽 崇江

周術期とは、患者さんの手術が決定した外来から入院、手術、手術後、退院されるまでの手術前後を含めた一連の期間のことを言います。手術室看護師は、周術期にある患者さんの看護を行います。
手術看護認定看護師は、手術を受ける患者さんの安全と安楽を守り、手術が円滑に行われるよう専門的知識と技術を提供します。術前から術中・術後を通して手術室スタッフだけでなく、外来・病棟看護師や多職種と連携を図り、協働して患者さんの支援をおこなっています。その支援の輪が途切れることのないよう関わらせていただきます。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師  木戸地 希世美

「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」を脳卒中といいます。脳卒中は突然発症し、なんらかの障害を残すことが多く寝たきりになる疾患の第1位といわれています。脳卒中により障害を持ってしまった患者さんに対し、「その人らしく」家族とともに笑顔で過ごしていただけるよう、多職種と連携し支援をしたいと考えています。また、脳卒中の予防や再発予防のためアドバイスなどを行い患者さんやご家族の健康を守っていけるよう支援させていただきます。

感染管理認定看護師  横幕 泉

感染管理認定看護師の役割は、様々な感染症に対する対策の相談を受けることや、正しい感染予防対策の方法を指導することです。また、感染症の患者さんが入院した場合や、院内で感染症が発生した場合、どんな場所で、どんな事をしていて感染したのかなどを調査し、院内で感染症が拡大しないよう、院内の医師、薬剤師、臨床検査技師、事務職員といった多くの職種と協働して、対策を考える役割もあります。患者さんとご家族が安心して治療を受けていただけるよう、感染管理に取り組んでいきたいと考えています。

認知症看護認定看護師師  丹羽 美智子

認知症の患者さんは、認知症の症状によって、入院すると環境の変化に適応できず、不安な気持ちになる方が多いです。その不安な気持ちに寄り添うために、その患者さんができることと、できないことを、しっかり見極め、その患者さんに適した看護を行い、患者さんやご家族が安心できる療養環境を作っていきたいと思っています。
「認知症の人と家族の会」に参加させて頂いています。地域で暮らす認知症の方々やご家族の話を聞くことや、悩みにお答えしていきたいと思っていますので、お気軽にご相談ください。

救急看護認定看護師  奥村 愛子

救急看護認定看護師の役割は、危機的状況にある患者さんやそのご家族の問題を適切に理解し支援することや、科学的根拠に基づいた看護実践を通し、スタッフの役割モデルになることです。救急場面では、緊急度の高い患者さんの対応において、医師と協働し必要な情報を迅速に収集し的確なトリアージと確実な処置の実施のために連携したチーム医療が求められます。救急看護研修での学びを救急外来スタッフや病院全体に還元することで、患者さんやご家族に最善の医療や良質な看護が提供できるよう日々の看護を実践しています。

集中ケア認定看護師  山田 有一郎

集中治療室に入室される患者さんは、生命の危機的状況に置かれています。日常生活とはかけ離れた状況に直面し、患者さんやご家族の身体的負担や精神的ストレスは計り知れません。その為、寄り添いながら、負担を軽減して、早期に回復できるように関わることが集中ケア認定看護師に求められていると考えます。住み慣れた地域で、患者さんとご家族が安心して良いケアが受けられるように支援いたします。

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