関節治療センターについて

ごあいさつ

 立ち上がる、歩く、段差を越える等の際に、痛みや困難を膝や股関節に感じることはありませんか?感じることがあればお近くの整形外科クリニックへ受診してください。ですがもしかなり辛ければ、できれば紹介状をかいてもらい当科へお越しください。
 膝が悪い場合、痛み止めやリハビリ、注射、装具、運動療法などで十分対処しきれない場合には、再生医療という新しい治療法が適応になるかも知れません。これは採血をして、15分くらい後に膝へ有効成分を注射して再生を促すものです。
 膝や股関節が高度に壊れ、強い痛みや障害がある場合には、人工関節の適応も考えられることがあります。虫歯を例に考えてみましょう。虫歯は歯の表面から蝕まれ、酷い痛みが生じて噛むことも障害されます。この時、薬やリハビリを行っても治すことはできませんね。歯科受診して悪い箇所を削り取り、代用となるものを被せたり、抜歯してインプラントを埋め込んだりして痛みのない咬み合わせを回復します。同様に、膝や股関節の関節面が蝕まれた場合も、酷ければ痛み止めや注射やリハビリなども十分には効かず、代用品に置き換えて正常の適合性を回復します。これが人工関節です。
 当科では、膝も股関節も人工関節の前にはAIを用いた術前3Dシミュレーションを行い綿密な計画を立てます。また股関節の手術に際しては、熟練した専門医が原則として術後脱臼の恐れが少ない前方進入法(DAA;Direct Anterior Approach)で行い、術中ナビゲーションシステムを用いて精確な手術を行います。
 人工関節手術では、前日午後に入院し、手術の翌日から歩く等のリハビリが始まり、1週間目以降、傷が治ったことを確認したら歩いて退院が可能となります。
 紹介状は望ましいですが、なくても専門医がしっかりとご相談に応じます。

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