原発性副甲状腺機能亢進症の早期発見に向けた取り組みのお知らせ
2026年05月20日 お知らせ
目次
概要
骨粗鬆症、骨軟化症、尿路結石や腎不全の原因となる原発性副甲状腺機能亢進症の早期発見を目標として、当院では2026年5月より血中カルシウムならびに無機リンの異常値をスクリーニングしています。特に兆候が勧められる場合には、担当医よりお知らせし、専門科への受診をご案内させていただいています。この取り組みにて、年間で従来の約5倍に相当する原発性副甲状腺機能亢進症例が診断されています。スクリーニングの過程で発見されるビタミンD欠乏症例も併せると、さらに多くの患者さんを治療へとご案内することが出来ています。
対象の方
令和8年5月~当院で採血検査を行い、血中カルシウム、無機リン、アルブミン値の測定を実施した方

※当取り組みは予告なく終了する場合がございますので、予めご了承ください。
スクリーニング検査内容
血中カルシウム
無機リン
アルブミン補正カルシウム
アルブミン補正カルシウム - 無機リン 差
※担当医からの指示にて、血中カルシウム、無機リン、アルブミン値の測定がなされた患者さんにおいてのみ実施しています(宿泊ドックの受診者様を含みます)
※検査、スクリーニングは無料で実施します
※検査結果は、原発性副甲状腺機能亢進症の早期発見に向けた取り組み以外に使用されることはありません
スクリーニング検査の目的
研究成果の活用
原発性甲状腺機能亢進症は無自覚の方が多いため、早期発見が難しいことが知られています。当院においては、奥村医師をはじめとした研究チームにより、「補正カルシウム − 無機リン 差」を用いることにより、原発性甲状腺機能亢進症を大変効果的にスクリーニングできる方法を開発しました。仮にこの方法にて陽性となった場合には、ほぼ6割の的中率です。従来の方法においては約1.6%でした。
原発性甲状腺機能亢進症の早期発見
原発性甲状腺機能亢進症とは、副甲状腺に腫瘍などが発生することにより、副甲状腺ホルモン(PTH)が過剰分泌され、カルシウムの血液内の濃度が上昇してしまう病気です。
カルシウムが骨から血中へと過剰に放出されることにより、骨粗鬆症、尿路結石、心血管死などがを発症する可能性が高まります。手術治療が最も好ましいものの、今では内服薬も選択が可能な病気です。合併症が起きる前の発見が望ましいですが、無自覚にて進行することが多いことから、従来は早期発見が困難でした。
研究の内容ついてはこちら
原発性副甲状腺機能亢進症のスクリーニングの流れ


