認知症ケアチームのご紹介
2024年08月15日 お知らせ
認知症ケアチームの結成
現在、日本の65歳以上の人口の割合は約3割で、日本は世界で第1位の超高齢社会です。
高齢化の進展とともに、認知症を抱える高齢者数も増加しています。日本では、2030年に認知症の人が523万人を超え、65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になるといわれています。認知症の患者さんは、身体の不調に加え、入院に伴う環境の変化に適応しにくいため、混乱をきたしてしまう場合があります。 家族にとっても、患者さんが混乱している姿を見ることは辛いことであり、不安も大きくなります。
当院では、認知症の患者さんや認知機能が低下した患者さんが、安心して療養生活を過ごすことができ、治療を円滑に受けられるよ うにサポートしていくことを目的に、令和6年4月に認知症ケアチームを結成しました。そして、5月より認知症ケア回診を開始しています。
チームの構成
認知症ケアチームのメンバーは、医師、認知症看護認定看護師、社会福祉士、理学療法士、作業療法士、管理栄養士、薬剤師、病棟看護師長等で構成されています。
活動内容
認知症ケアチームの役割は、週に2回(月曜日、木曜日)、各病棟を回診し、専門職がそれぞれの立場から、認知症患者さんの環境調整やコミュニケーション方法などを考え、 病棟看護師にアドバイスしています。そして、 認知症症状の悪化の予防、療養環境の調整、 身体疾患の円滑な治療、早期回復を目的として活動しています。また、入院早期より、住み慣れた場所で安心して暮らすことができるように、地域と連携して退院先の環境を整えています。
認知症であるご本人もご家族も、入院生活に対する不安があると思います。お気軽に認知症ケアチームまでご相談下さい。
認知症看護認定看護師 丹羽 美智子